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【2016年 新卒社員(デザイナー)インタビュー】わたし以外に誰ができる? 恋愛応援アプリ「Poiboy」のAndroid版デザインを1人で担当した新卒社員 (前編:学生時代)


先日、ギネス世界記録(R)に挑戦したことでも話題になった恋愛応援アプリ「Poiboy」。

poiboy.jp

「Poiboy」は女性が男性をお気に入り登録(通称ポイ)することからコミュニケーションが始まる、女性主導のコミュニケーションアプリです。好みの男性をみつけたり、男性を好きなタイプでグループ分けして、女性同士でオススメしあって盛り上がったり、 恋愛中の感覚を擬似体験することができます。

 

「Poiboy」のAndroid版のデザインを任されているのは、2016年4月に入社したばかりの新卒社員。
デザイナーとしてミクシィに入社した鷹取に、自身の学生時代について、インタビューしました。

f:id:mixi_PR:20160927115510j:plain(デザイナーとして仕事内容については、後編でご紹介します)

 

■学生時代はどんなことをしていましたか?


「目にみえないものをデザインする」をスローガンに掲げる情報デザイン学科で、デザインを勉強していました。
入学当初はグラフィック・広告系に興味があったのですが、1年生の後期にインタラクションデザインという授業がきっかけで、人が触れたり働きかけることによって変化するデザインを面白いと感じ、人の体験をかたちづくる「経験デザイン」を専攻しました。 
「経験デザイン」はひとの生活・日常に密接しているものですが、大学に進むまでは未知の分野であり、それまではそれがデザインであるということさえ気づいていなかったんですよね。

・「経験デザイン」とは、具体的にはどんなことを勉強していたのですか?

例えば、楽しい玩具があったとして。この玩具が楽しい理由はなにか、人が楽しいって思えるプレイ時間はどれくらいなのか、といったことを深掘りながら自分たちで玩具(プロダクト)をゼロから考えて作る授業で、はじめて経験デザインということを勉強しました。その玩具のパッケージやルールブックも制作して。とくにルールブックは、それをみた小学生に、いかにみただけで遊び方を分かってもらえるか…という、まさにシンプルな情報デザインであることを学びました。 

-楽しい経験を提供すること、そしてその使い方・やり方を一瞬で理解できるようにすること、それをデザインすることが経験デザインなのですね!

はい。玩具というリアルなプロダクトのデザインを学んだあとは、スマホアプリを制作しました。
「旅を10倍楽しくするアプリ」という課題があり、まず自分が経験した楽しい旅のポエムを書きました。そして、旅の楽しいとき・退屈なときを油粘土で表現し、その感情の起伏を言葉でプレゼンしたり…その時はわけも分からず先生の言うとおりにやっていました。

-ポエムや粘土がスマホアプリのデザインとどうつながるのか、疑問だったのでは?

まさしく。
ただ、色々な工程を進める中で、一人旅をしていると、写真に自分を映せなくて、料理や景色だけの味気ない写真ばかりになってしまう…それが自分が感じる旅のストレスや問題点であるということに気付けました。そこで、アバター化した自分自身が、カメラのファインダーの中で常に生息していて、記念写真にアバターの自分を映すことが出来るというアプリを制作しました。

そして、忘れないように一連の制作プロセスをまとめました。全てを絵とテキストでクリアファイル2冊分に収めました。

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当時は教授にまとめておけと言われたので、ただまとめていただけなんですけど、これがAndroid版「Poiboy」のデザインを1人でやった際に非常に役立ったのです。
ゼロからサービスを作る中で、あの時、自分の旅の経験をポエムにした理由も分かりました。というのも、ポエムって、感動しないと書けないんですよね。サービス作りとは、人に感動を与えること。自分が感動しないと、その経験を人にしてもらうこともできない。つまり、ポエムを書いて自分の感動を言語化することは、自分が人の心を動かすサービスを作るにあたってすごく大事な作業だったんですよね。会社に入って、先生に言われたことの意味をはじめて理解することができました。

このクリアファイルは入社後のデザイン業務の道標になりましたし、自分が行った作業を最後にすべてまとめることは今でも徹底しています。


■就活では「経験デザイン」の経験を活かせる企業を探していたのですか?

いえ、「経験デザイン」は楽しんでやっていましたが、デザイナーとして就職する決断がなかなかできず、就活では総合職も受けていました。そのとき教授に「絶対にあなたはデザイナーになったほうがいい」「素晴らしいものを作ったけれど、それでデザインができるようになったと勘違いしちゃいけない。ここでの学びはまだ未完成で、社会に出てデザイナーとしてものづくりすることで、この学びは完成するんだよ」と言われて、デザイナーとして生きることへ不安を抱くよりも、いまこの素晴らしい学びを生かしてみよう、試してみよう、とデザイナーへの道を決意できました。

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 ・ミクシィに興味を持ったのはどういったところですか? 

 日本デザイン学会でミクシィの人事担当者に声をかけてもらったことがきっかけです。他の企業の方からも声をかけていただいたのですが、ミクシィの「すべての人に心地よいつながりを」というメッセージを掲げ、様々なかたちのコミュニケーションサービスを作っているところに魅力を感じました。何かひとつのことにこだわりをもって成し遂げる、追求し続ける姿勢に共感し、選考に臨みました。

 ミクシィは新しいつながりをつくると共に、既にあるつながりを深めること、それをSNSでもゲームでも、あらゆるサービスで提供している。それはゆるがない「コミュニケーション」へのこだわりがあるからできるのだ、と選考を通して気付きました。

就職する会社を選ぶ時は、その会社がやろうとしていることに
自分が共感できること、感動できること、自分が一生懸命になれるかということが、なにより大切
だと思います。

私は、ミクシィで頑張りたい!という気持ちが強くなり、ポートフォリオも作りかえました!

-なぜ作りかえたのですか?

大学では、サービスの「見た目」よりも「なかみ」をかたちづくることを深く学んでいました。それゆえ、「見た目」的には未完成に見える作品も多く載せていました。
しかし、デザイナー社員との面接で「未完成の作品が多いね」とご指摘いただきました。
最終面接日まで2週間もなく、サービスは時間をかけて作るものですし、時間がない中で完成させても小手先なだけではないか…と悩みました。
でも、やらないで後悔するよりやってだめだったほうが自分が納得できる、悔いのない状態で面接に臨みたい!と思って4日間で2つのアプリのUIを作りあげました

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内定後には「その行動力が良い。誰にやれと言われたわけでもないのに自ら作りあげる、その行動力はすばらしい」とフィードバックをいただきました。

「自分で決断したことは後悔しない」がモットーなのですが、やりきって本当に良かったと思いますし、ミクシィでは「自分で考えて行動する」ことが求められるのだと知ることができました。

 

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自ら考えて行動することがミクシィでは求められると知った鷹取が、Android版「Poiboy」のデザインをどうやって進めていったのか。

後編では、デザイナーとして仕事内容をご紹介します。

 

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