ミクシィグループ公式ブログ

ミクシィグループ公式ブログは、オウンドメディア『ミクシル』に移行いたしました。

Inception Challengeのご紹介

こんにちは、  人事・イノベーションセンター 森本です。

株式会社ミクシィでは、おもに新卒採用の一環として、学生向けワークショップイベントを企画して実施しています。

 わざと脆弱性を作り込んだ偽のSNS「mixi」を攻撃して競い合う、エンジニア志望学生むけ技術イベントScrap Challengeはかれこれ運営しはじめて3年になりますし、ほかにも新規事業を磨きあげるBrush up Challengeなど、できる限りユニーク、かつ、参加していただいたからこそ得られる新しい価値と体験をご提供しています。


mixi SNSを攻略しよう! Scrap Challenge 2014年度シーズンのご案内 - mixi Engineers' Blog

 

今回はあらたに、総合職・企画職を志望される学生さんたち向けのワークショップとしてInception Challenge (インセプション・チャレンジ) というイベントを2014年12月14日に開催しましたのでご紹介いたします。

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ミクシィと新規事業

ミクシィは、創業当時から、世の中に新しい価値を提供し続けるために、絶えず新規事業を創出しています。

Find Job!やSNS「mixi」、モンスターストライク、新規事業創出のための組織イノベーションセンターよりはじまったノハナなど、いくつものプロダクトを立ち上げて。

新規事業に限らず、チームとしてプロジェクトを進めるとき、当初の目論みやミッション、思いをきちんと共有・同意し進めていくことはとても大事です。
とはいえ、技術や時間、予算、トラブル、情勢の変化など、プロジェクトは数多くの要因に日々接するものです。

そこで、ブレずに進めていくにはどうするか?
多くのひとがこの課題に取り組み、さまざまなフレームワークが生まれてきました。その中ひとつが、今回題材として採り上げさせていただいた「インセプション・デッキ」です。

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インセプション・デッキとは

インセプション・デッキとは、ひとこと一言でいうと、プロジェクトの全体像をあらわす一群のカードです。
「デッキ」には、トランプなどカードのひと集まりという意味もあります。

 

インセプションデッキとは、プロジェクトの全体像(目的、背景、優先順位、方向性等)を端的に伝えるためのドキュメントです。ThoughtWorks社のRobin Gibson氏によって考案され、その後、アジャイルサムライの著者 Jonathan Rasmusson氏 によって広く認知されるようになりました。

出典 http://blog.nextscape.net/ja-JP/research/agile/inceptiondeck.aspx

 
学校でも さまざまなプロジェクトに関わることがありますし、卒業後社会に出るとさらに多くのプロジェクトに関わることになるでしょう。インセプション・デッキをきっかけとしてフレームワーク手法に触れ、体験しておくことは、学生の方々の今後のスキルにおいて重要なのではないか。そんな思いから、今回のワークショップを企画いたしました。

 

Inception Challengeの内容

今回のワークショップでは、まず題材の説明を行いました。例として、ミクシィ社がこれまで立ち上げてきた事業や、イノベーションセンターの紹介をしました。加えて、実際に何も無い状態から立ち上げる、いわゆる「ゼロイチ」における罠 (pitfalls) についてもご説明いたしました。その後、ある架空の企業のインセプション・デッキをサンプルにしつつ、デッキの構成と、それぞれの意味について解説しました。 

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【デッキの構成と、それぞれの意味について (抜粋)】

  • なぜ僕らはここにいるのか
    • なぜこのプロジェクトをやるのか (背景)
    • このプロジェクトで実現したいもの (ゴール)
  • エレベーター・ピッチ
    • [背景・解決したい課題] したい、
    • [対象となる人たち] 向けの
    • [プロダクト名] というプロダクトは、
    • [ジャンル・カテゴリー] です。
    • これは [他にない利点・アピール・すごい機能] ができるので、
    • [既に世間にある製品・手段] とは違って、
    • [よそには真似できないポイント] が備わっています。
  • パッケージデザイン
  • やること・やらないこと
  • おとなりさんを探せ!
  • 夜も眠れなくなる問題
  • トレードオフ・スライダー

 など…… 

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その後、参加チームのみなさんに、実際に新規事業を考えていただきました。
とはいえ、初対面のみなさん同士で、2時間で「ゼロイチ」するのは至難の業。
そのためこのInception Challengeでは、考えていただく事業における「必須キーワード」が与えられました。 

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キーワードは3つ。参加者はトランプを引いて、そのトランプに応じたキーワードカードを渡されました。キーワードカードは、順当なものが2枚と、ちょっとひねったいじわるなものが1枚。たとえば「満員電車」「若い女性」に加えて「おでん」といった組み合わせがチームに与えられました。

 これをもとに、
【条件1】何らかのかたちでスマホアプリを利用する事業を考えていただきました。

 また、もうひとつ制約条件として
【条件2】ゲームは対象外
としています。

(ゲームですと、「若い女性の通勤電車おでんゲー」といったキーワードをただつなげただけの企画提案も成立してしまうため、ここではあえてビジネスとして組み立てていただくことに知恵を絞っていただきます)

 

イベントをふりかえって

今回の参加者は、4チームからなる総勢13名。みなさん初対面でしたが、キーワード引きでは「こんなカード引いちゃったよ……」といったように、会が進むにつれてすっかり和やかな雰囲気に。机に広げたペン、模造紙、ポストイット、ガイドなどをもとに、ミクシィで実際に新規事業やサービスを手がけるプランナーたちをチューターに迎え、それぞれのチームで知恵と議論と創発のグループワークが進みました。

 

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それぞれのチームからの結果発表のあと、優勝チームにはささやかながら賞品授与が行われ、懇親会に進みました。各チームから出てきたユニークな新規事業アプリアイディアに、互いに話を聞いたり突っ込んだり、あるいはミクシィではこういう課題に対してどうしているかといった話など、愉しく活発な交流が行われました。

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今回のイベント企画と進行は、ミクシィの2015年度内定者インターンのSさんにも手伝っていただきました。ミクシィでのインターンは、現場の実務にも関わっています。今回のイベントでは、当日進行に加え、ひねったキーワード選びや、イベントの趣旨に鑑みた賞品選定、キーワードカードに大判トランプを使うといった小粋なアイディアでも手伝っていただきました。Sさん、どうもありがとう!

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 このInception Challengeは今回が初めての開催ですが、今後も引き続き開催を予定しています。(次回は2015年2月頃を予定!)ご興味もたれた学生のかたは、株式会社ミクシィの採用ページTwitterアカウントをぜひウォッチお願いします。

 

株式会社ミクシィ、ミクシィ・グループでは、共に新しい価値を生み出していける仲間を待っています。中途採用新卒採用ともに、あなたのエントリをお待ちしています。