【UI/UXワークショップ開催前インタビュー】ユーザーを知る。自分を知る。ワークショップは発見がいっぱいです。
こんにちは、新卒採用担当の酒井です。
さて、本日は学生インターン希望者に向けた実践型デザインワークショップのお知らせです。
8月7日から2日間、【スマホアプリのUI/UXデザインワークショップ】を開催いたします。
新規スマホアプリの立ち上げやUI/UXデザイン設計などの経験豊富なデザイナーが講師となる実践型のデザインワークショップとなります。
講師を担当する2016年新卒入社のウーレンさんにインタビューを実施し、これまでのデザインへの関わり方やワークショップに参加する面白さを語っていただきました。
トゥムルハドゥール ウーレンさん
千葉工業大学大学院 デザイン科学科 修士前期過程 卒業大学時代に、KDDIデザイン研究所と共同で、人間中心設計に基づいたユーザの滞在需要を検査・発掘する技術の確立を行うプロジェクトに携わり、ユーザー体験のデザイン手法について学ぶ。2016年4月、株式会社ミクシィに新卒入社。
入社直後、海外向けのアプリの専任デザイナーとしてプロダクトデザインの設計・改修に携わる。現在は新規サービスのコンセプト設計デザイン全般を担当。博士習得のため今年から大学院に進学。
//ウーレンさん、本日はインタビュー宜しくお願いいたします。早速ですが、大学在籍中からUI/UXについて学んでいたかと思います。どのような経緯でデザインに興味を持たれたのでしょうか。
日本に来てコンビニで販売しているおにぎりに感動したことが、ユーザー体験をデザインすることに興味を持った大きなきっかけですね。
//なぜ感動したのですか。
おにぎりを買ったことがある方ならご存知かと思いますが、おにぎりの包装には角に1、2、3と番号が書いてあり、その番号通りに包装を外していくと、ご飯が綺麗に海苔に包まれますよね。しかも手も汚れず。
ユーザーを想定し、言葉がわからなくても誰にでも直感的に理解できるように作られたデザイン設計に大きな感動を覚えました。おにぎりの味よりも、パッケージの設計に感動したんです(笑)。
//確かに綺麗に包まれてますよね。そこに気づかれたのも大きな発見だったと思います。だからデザインの道に進まれたのでしょうか。
そうですね。大学入学当初はプロダクトデザインへの道、のような感じでざっくりと考えていましたが、大学の研究室で「笑顔が生まれる体験のデザイン」の研究に取り組んでいることを知り、「私のやりたかったデザインはユーザー体験だ」と再認識しました。その研究室に入ってからは、デザインの中でも特にユーザー体験の設計を中心に取り組んでいます。
//なるほど。ユーザー体験をデザインすることにどっぷり興味をもたれたのですね。学校を卒業してミクシィに入社してからはどのような業務を担当されているのでしょうか。
入社後は、海外向けの新規アプリのUI/UXデザインを担当していました。現在は新規アプリのコンセプト設計とUI/UXデザイン全般を担当していますね。
デザイン担当が私一人しかおらず、不安だったのですが、作業できる範囲も広かったのでこれをチャンスと捉え、様々なことにチャレンジしました。
//入社してから、いきなり新規アプリなどを任せてもらえたのですね。大変だったと思いますが、その分、大きな成長につながったと思います。
UI設計はもちろんコンセプト設計、ユーザー体験、そしてマーケティングデザインまで全て関わることができているので、非常に面白かったですし、成長できたと実感しています。
//ちなみにですが、仕事以外でUI/UXを考えたりすることはありますか。日ごろから知見やノウハウをどうやって吸収しているか教えてください。
ターゲットユーザーのことを理解するために、なるべく自分の目で見て肌で感じるようにしています。例えば、想定しているターゲットユーザーがよく行っている店にいったり、流行っているものに触れてみたり。半分仕事、半分遊びのような感覚なんですけどね(笑)。
//学習意欲が高いのですね。
サービスを作る際にターゲットユーザーを想定するのですが、日本人の感覚をもっともっと知っておかないとわからないことだらけです。
日本人らしさって奥深いというか、繊細というか、その微々たる差異や雰囲気を感じ取ることなどがありますので、感覚として体験しておきたいと考えています。
//熱心に勉強されるウーレンさんが考えるUI/UXの面白さややりがいは、どんなところにあるのでしょう。
ユーザーが自分でも分かっていないニーズを発見することに面白さややりがいを感じています。
//具体的にはどういうことでしょうか。
例えば、ユーザーがアプリを使うときは、新しい発見や何か特別に感じるなど素敵な体験をしたいものだと考えています。デザイナーはユーザーにより心地よく感じてほしいと考えています。
画面遷移やスクロールといった単純な誘導、画面タップの反応速度、様々なアクションの後のユーザーの気持ちの変化など、一つ一つの動作や感情の変化の少し先をイメージ・設計し、その通りにユーザーが反応してくれると非常に面白みを感じます。
//予想通りにユーザーが動くと、気持ちよさそうですね。
ええ。しかし、簡単ではありません。まずユーザーのことを知らないと何も提案できないので、ユーザーのことを徹底的に知ることから始めます。
ユーザー本人でさえ、なんでだろうと思うようなところまでとことん聞いて、理由を深堀りしていきます。そう言ったところを突き詰めると、新しい発見が見つかって面白いです。
ユーザー以上にユーザーを知りつくし、その上でユーザーに欲しいと思わせるものを作れるデザイナーになりたいと、日々意識しています。
//徹底的にユーザーを知ることも楽しい、と。
はい。有名な話に、「交通手段が馬車だった時代は、自動車を知らないから人々は早い馬を求めていて、自動車を作ってくれと言えない」とあります。
私もユーザーのことを知る・調査することも大事だが、その先にある本当のニーズは何かを考えたりすることが好きで、見つけたときは一番面白みを感じます。新規事業では結構重要だったりしますね。
//表層的なデザイン制作だけでなく、総合的にデザインし体験を作っていくことは面白そうですね。
途中まで作っても、何か違うと感じたら最初からやり直すこともありますし、自分よがりのデザインを設計すると誰も使ってくれないこともあり、とても大変なんですけどね。ユーザーに心地よい体験をしてもらうことこそがUI/UXデザイナーの面白さだと思います。
//そのUI/UXデザイナーのやりがいやおもしろさを体験できるのが、今回のワークショップだと思います。具体的にはどのようなプログラムでしょうか。
実務経験をもとに構成を考えたプログラムで、新規アプリ制作に向けたワークフローを体験してもらいます。ユーザーリサーチ、サービスのコンセプト設計からUIデザインに落とし込むところまで、実務と同じようにデザイン構想から検討してもらいます。
UXを中心としたワークショップなので、ユーザー体験とは何か、ユーザー視点とは、といったUXの基礎をしっかり学べます。
//2日間でかなり密度が濃いプログラムですね。
ユーザーストーリー、ユーザー役の社員へのインタビューや、デザインのフィードバック等も行う予定ですので、ユーザー視点を理解できるきっかけにつながってくれたらうれしいですね。
また最終的にはアプリの代表的な画面まで作っていただきます。短い時間ですが、貴重な体験になると思います。
//業務さながらのワークフローを体験できるのは貴重ですよね。会社のオフィスで働くというのも良い体験につながりそうですよね。
そうですね。会社の雰囲気を知る、ミクシィグループで働く人々と直接話すなど、通常ではできないことですし、これから就職活動を控えている方は、たくさんの悩みが出てくると思うのでワークショップの場を有効に活用してくれたらと思います。
ウーレンさんが就活時に作成したポートフォリオ
//参加するにはUI/UXの知識が必要でしょうか。
いえ、知っていれば役に立つと思いますが、必須ではありません。
デザインへの興味がある方であれば、どなたでも参加可能です。また、ワークショップで自分のこれから進んでいきたい道や、本当に興味・関心が高い分野など、新しく自己発見につながったらうれしいと思っています。
//ワークショップが自己発見の場につながるといいですね。最後に参加する学生に一言お願いいたします。
先ほどもお伝えしまえましたが、UXデザインをしっかり理解していれば、UIデザインもスムーズに作れるようになります。また、作りたいものを作れるデザイナーから、求められているニーズを満たしたものを作れるデザイナーへと一つステージを上げることができる、濃密な2日間を楽しんで下さい。
みなさんとお会いできるのを楽しみにしています。
UI/UXの言葉が出始めた頃から「ユーザー体験」について学業、業務を通して研究を重ねてきたウーレンさん。インタビューから、私自身も「体験」や「デザイン」の奥深さを知る良い機会になりました。
「デザイナーの仕事を直接見てみたい」「デザインの多様な考え方に触れてみたい」など少しでも感じていらっしゃる方、もちろん現時点でデザイン制作に自信がない方でも、将来デザイナー(キャラクターデザイン、CGグラフィック、Web、UI/UXなどジャンルは問わない)として活躍したい方は、ワークショップで必ず良い体験ができるはずです。
この機会をお見逃しなくご参加を検討してみてはいかがでしょうか。