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DeployGate、Android Application Award 2013優秀賞を受賞!開発の2人に聞いてみた

こんにちはmixi PRスタッフです。

ミクシィ社では、新規事業創出を目的としてイノベーションセンター という部署を設立し、これまで「DeployGate」「ノハナ」 のサービスを提供しています。

その「DeployGate」は先日開催されたAndroid Application Award 2013にて見事、「優秀賞」を受賞しました。

受賞についてDeployGateを提供している2人に話を聞いてみました。

----この度は、優秀賞受賞おめでとうございます。まずは簡単にDeployGateについて教えて下さい。

井上 恭輔(以下、きょろ)「DeployGateはAndroidアプリのテスト配信を、信じられないくらい簡単にしてくれる便利なサービスです。テスト配信と一言に言っても、ただアプリを配るだけでなく、テスト公開用のページをワンクリックで作れたり、端末のログを遠隔からリモートで取得したり、掲示板機能を使ってテスターの人からフィードバックを得たり、などなど、開発からリリース直前までに必要な様々な作業を助ける便利機能を、まるっと提供しています。」

藤﨑 友樹(以下、らい)「開発者向けということで、エンジニア専用のツールのように思われがちなのですが、むしろディレクターやプランナー、デザイナーみたいな、アプリの開発チームメンバー全員が使えるサービスとして開発しています。」

----もともとの開発のきっかけを教えてください。

らい「もともと、mixiのAndroidアプリ開発をしていた際に、アプリをいろんな方の端末にインストールするのが大変で、それを簡単にするための簡単な社内ツールを作って運用したところ、コミュニケーションコストや手戻りが大幅に減り、品質管理部門の方にも喜ばれました。ただ、まだ荒削りで片手落ちな部分も多々あって、もう少し機能を作り込みたいのだけど、そこそこ工数が掛かるしどうしようかなあと思っていた頃、きょろがシリコンバレーから戻ってきて、これを独立したサービスとしてリリースしようという話になりました。」

きょろ「私は一昨年、シリコンバレーのスタートアップにミクシィから出向していたのですが、そこでのスタートアップの成長スピードやプレイヤーの数に圧倒されると同時に、やり方によっては日本人であっても十分戦えるなという手応えも感じました。そこで、海外では盛り上がり始めている一方で日本では全くプレイヤーのいなかった開発者向けSMBやBaaSという分野に、mixiの開発で培った技術力とノウハウを持って飛び込んでみようと考えました。開発者の課題は万国共通、最低限の英語対応でも何とかなりますからね!」

らい「たまにアラビア語のメールとか来てびっくりすることがありますけど(笑)」

----スタートして9ヶ月ほどたちました。現在はどのくらいの規模で使われていますか?

きょろ「世界93カ国、5,500以上のアプリで利用されていて、海外ユーザーの比率が7割を超えています。3月に無料プランを提供開始してから、個人開発者の利用も増加しています」

らい「最近だとブルガリアやロシア、ブラジルが多く、Androidの開発が盛んな地域で使われている印象です。既にこれがないと開発プロセスが完全に止まってしまうほど重要なツールなんだ、と嬉しいメールを頂いたりもしました」

----直近の取り組みを教えて下さい

きょろ「『DG Scope』という、アプリのユーザビリティテストをワンクリックで数千人というモニターユーザにクラウドソーシングで依頼できるサービスを本日から一般開放します!この機能を使うと、DeployGateで作っているアプリを、すぐに『女子高生5人!』『主婦10人!』といった感じで、普通のユーザに実際に配って使ってもらった上で、UXやアプリの問題点を確認することができます。リリース前に気軽にユーザテストを行う事ができるようになれば、必然とアプリの質も向上しますし「リリースしたのに全くウケない!」みたいな悲しい出来事も最小限に抑えられるのではないかなと思っています。」

らい「このサービスは、UI Scopeというユーザビリティテストサービスをオンラインで提供している、イノベータ社というスタートアップと業務提携の上で提供させていただきます。今まで数多くのユーザテストを回してきた実績を持つメンバーがオペレーションしています。簡単な手順で、想像もしないようなUI上の問題が次々浮き彫りになるので、日常的に繰り返し検証と改善を繰り返すことで、ユーザーの期待を裏切らないアプリを確実に作っていくことができるようになります。」

----今後の展開や、検討していることなどを教えて下さい

きょろ「アクティブにご利用頂く海外のユーザを集めて行きたいなという思いがあります。言葉の壁もあって、海外のユーザにはサービスの魅力をまだまだ伝えきれていない部分があると思いますので、国内海外問わず多くの開発者を支えられるようなサービスになりたいですね!」

らい「言葉の壁という意味では、直近だとエンドユーザーに見える画面の多言語化を進めています。私たちにとって日本語でないアプリの壁があるのと同様に、他の国でも母国語でないアプリは壁なので、そこの障壁を取り払っていきたいと考えています。

もう少し長期的な視点では、基本的に「開発現場の面倒を取り除く」という部分にフォーカスしつつ、機能の拡充を行っていきます。スマートフォンアプリ開発は、Webの開発よりも開発者と実際のユーザーとの距離が離れがちなので、そこを埋めながら、よりよいアプリをスムーズに作っていける環境を提供していきたいと考えています。今後増えていくアプリ開発者にとって、なくてはならない存在にしていきたいと考えています。」

----ありがとうございました。