「足あと」改修の背景
株式会社ミクシィでは、2011年6月13日(月)より、『mixi』の「足あと」機能をリニューアルし、新たに「先週の訪問者」として提供開始いたしました。
当社では、「mixi」のサービス開始当初からの機能である「足あと」をより良いものにする為に、「良さ」を残しながら、「足あと」が抱えていた課題を解消し、更に良いサービスに生まれ変わらせるというコンセプトのもとリニューアルをいたしました。
リニューアルに関してユーザーの皆さまより様々なご意見をいただきましたので、ここであらためて、今回のリニューアルの背景や目的についてご紹介させていただきます。
■旧「足あと」の良さと課題について
旧「足あと」の良さ
旧「足あと」について、ユーザーの皆さまに人気だった点の代表例として以下の2つのような良さがありました。
1.フィードバックとしての機能
2.つながり(交流)のきっかけとしての機能
1.フィードバックとしての機能
「足あと」を通じて日記を読んでもらえた、自分のプロフィールを見に来てくれたことがわかるフィードバック(反応)としての足あと。
2.つながり(交流)のきっかけ
足あとをきっかけに友人を発見したり、足あとをつけ合うことで距離感が縮まり、マイミクになったりするきっかけとしての足あと。
旧「足あと」が抱えていた課題
一方で従来より旧「足あと」は、以下の2つのような課題を抱えておりました。
1.足あとがつくことで気軽に友人のコンテンツを見られない(重たさ)
2.足あとスパムによる「足あと」に対する信頼性の低下
1.足あとがつくことで気軽に友人のコンテンツを見られない(重たさ)
2.足あとスパムによる「足あと」に対する信頼性の低下
※足あとスパム...商用目的で無差別に大量の足あとをつけ、自分のページに誘導する行為
以上のような様々な良さと課題を抱えた状況の中、良さを残しつつ、課題を解消するプランとして、まず足あとスパムの撲滅強化を2008年夏より開始(追跡システム導入)、さらに2009年1月には、足あとの重たさに対して、件数制限をつけた足あと削除機能のご提供を開始しました。
足あとを取り巻く環境の変化
その後、さらなるサービスの拡大に伴い、「足あと」を取り巻く環境にも、新たな変化が生じてきました。
(2009年~2011年の「足あと」を取り巻く環境の変化)
事象 | 解説 |
「足あと」閲覧ユーザーの減少と「足あと」削除ユーザーの増加 |
足あと利用ユーザーは、減少傾向に。逆に足あと削除ユーザーが徐々に増加し、全体の足あと利用ユーザーの60%に達した(SlideShare P.17参照) |
足あとスパムによる「足あと」に対する信頼性の継続的な低下 |
スパム業者とのいたちごっこが続き、撲滅は難しい状況(SlideShare P.18参照) |
「足あと」がつかないサービスの登場 |
mixiアプリやmixiボイスなど足あとがつかないサービスの利用が増加し、足あとの意味が不明瞭に |
新たなフィードバック機能「イイネ!」の全サービスへの実装 |
コンテンツを見た後で、気軽にフィードバックが可能な「イイネ!」の利用が増加し、足あとの存在感が薄らいできた |
※実際のデータはSlideShareよりご確認いただけます。(PCのみ)
以上のようなさらに多様化した足あとを取り巻く課題について、足あとの良さを残しつつこれらの課題の抜本的な解消を検討いたしました。
そして新たなコンセプトで「足あと」をリニューアルさせ、それを発展させていくことにいたしました。
■新足あと(訪問者)のコンセプト
* 「訪問者」が更新された際、Home画面上の訪問者通知欄に「New」と表示
現状の「訪問者」では、更新頻度が1週間なので旧「足あと」の良さであるフィードバック効果がかなり弱くなっている為、本日(9月15日)より5日に短縮し、さらに今後も重くならない範囲でフィードバック効果を高めるべく短縮化を図っていきます。
なお、「足あと」リニューアル後、相手のページを訪問するユーザー数も増加傾向にあり、足あとをつけることの重たさは解消されつつあることがデータから読み取れます。(SlideShare P.23参照)
更なる改善の方向性
皆さまからいただいている声や実際の利用の状況(データ等)を参考にさせていただきながら、さらなる「訪問者」(旧足あと)の進化を進めてまいります。
以下が今後のアップデート予定となります。
アップデート項目 | アップデート内容 | 備考 |
「訪問者」の更新頻度についての最適化 |
7日間の更新頻度から5日間へと短縮化 ※本日(9月15日)より実装 |
利用状況を見ながら1~2日間を目標に短縮化を検討 |
「訪問者」表示の充実化 |
コミュニティ経由での訪問者を表示 ※10月上旬より実装予定 |
日記、プロフィール、フォト以外の多様なアプリケーションからの「訪問者」を表示 |
上記と同様の内容を以下のプレゼンテーション資料よりご覧いただけます。
引き続き、株式会社ミクシィでは、ユーザーの皆さまからの様々なご意見やご要望に耳を傾けさせていただきながら、多様化するニーズにお応えしていけるよう、全力で取り組ませていただきます。
なお今後、より気軽にユーザーの皆さまからのご意見、ご要望をお寄せいただけるよう、全デバイスに最適化されたお問い合わせフォームや機能要望ページをご用意いたします。